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Adolph Sax Alto probably made by Selmer
 Adolphe SAXのシルバーのアルトです。シリアルは122です。AdolpheのJosephやEdwardモデルにもシリアルがあるのですが、明らかに別の番号系統です。Adolphe SAXは1925年頃にSelmerに買収され、1935年頃までAdolphe SAX名でSelmerが楽器を作っていたはずです。このSAXはどうやら、その時期のもので、実際の製造時期としては1925年頃だと思われます。Modelle22のアルトを見たことがないのでなんとも言えませんが、刻印だけが違うと言う可能性もあるかもしれません。Saxgalleryには違うようなこと書いてますけど。

 タンポが抜かれ、かなり目立つデントも2、3箇所あり、かなり状態は悪いです。リペアするのに相当のコストがかかりそうですが、一応Adolphe SAXなのでリペアはしたいと考えています。

 この楽器はドイツから購入しました。Saxgalleryに載っているシリアルのものを買わないかと言う話しもありましたが、流石に2本はいらないとのことでお断りしました。それにしてもいわゆるAdolphe Fatherは是非一本ほしいです。


2003年の晩秋にこのサックスをリペアしました。パンパイプ江頭氏より、シリアルの近いテナーをリペアしたところ非常に按配がよいので、ぜひこの楽器もリペアしてみないか、というオファーを戴き、今まで躊躇していた大リペアを決行いたしました。それが、なんと大正解!!アルトとしては今まで私の見た範囲ではナンバーワンの楽器といっても過言ではありません。
江頭氏と懇意の演奏家A氏に試し吹きしていただいたのですが、その音色には本当に心を奪われてしまいました。全体のバランスと綺麗なピアニシモには本当に特筆すべきものがあります。1930年ころのAdolphe Saxは非常によい仕上がりで、同時期のSelmerのSuperシリーズは足元にも及ばないという表現を上記saxpicsでみかけましたが、まさにそのとおりの楽器でした。

このような楽器を所有出来るのは本当に幸せなことだと思います。と同時に、そのテクニックと創意工夫をもって、リペアを完璧にこなして下さる江頭さんが近くにおられたことは望外の幸せと云わざるを得ません。

これを機にAdolphe Saxに関する資料を集め、余り知られていないその歴史の研究してみたい願望に駆られています。

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