病膏肓にいる!!
 ユーズド・サキソフォンショップ
「ミント・コンディション」200511.1遂に開店!!

左のイメージはクリッカブルマップです。クリックしていただくとサックスのより詳細なイメージをご覧戴けます。

最近、yahooオークションで左写真の80年前のものと言って売られていたSELMERの NEW YORKモデルというカーブドソプラノを手に入れました。「なんじゃそれ!そんなものあるんかいな・・・」って思われるかたも多いと思います。私自身も最初は半信半疑だったのですが、調べていくうちに、いろんな面白い事実に遭遇しました。調べたことは、折角なのでレポートにして残しておこう!!ってことでこのページを書かせてもらいます。(もちろん、自分の入手したものをshow offしようというスケベごころがドライビング・フォースの根底にあることは言うまでも有りません(笑)。)

 SELMERは1885年ころから、サックスやクラリネットのリードを作り始めました。1900年には、アレクサンドル・セルマー(ヘンリーの弟)がNEW YORKにお店(セルマーUSAの前身)を出し、1910年〜18年にかけてアレクサンドルはジョージ・バンディに店を委ねてフランスに帰りました。この頃は楽器はヨーロッパで組立て輸出するという形をとっていたそうです。1921年12月31日モデル22のアルトが発売されました。(以上、セルマージャパンのサックスのカタログより)

 ですが、H&A,SELMERは1923年から1927年までコーンに株式のほぼ半分を握られて(多分アメリカでのことでしょうが)いて、この時期にNEW YORKモデルというモデルをアメリカで販売していたのではと言われております。当時、アメリカではサックスといえばコーンと言うほどコーンの全盛期で、セルマーは当時はまだ新参者にすぎなかったのです。セルマーはフランスおいてですら1922年にモデル22という初の自前の量産モデルを作り始めたにすぎない黎明期(サックスに関しては)の会社だったのようです。(自前の量産モデルに先立ちアドルフ・サックス社のアドルフ・エドワードというモデルのサックスを作っていたようです・・30年代まで。1925年にアドルフ・サックス社はセルマーに買収される)。で、そのような立場のセルマーはアメリカ進出を狙ってこの時期、ニューヨークにおいて、自前のサックスをフランスから持ってきてリアゼンブルしたり、名義貸し(と言えば体裁は良いですが実際には現在で言うOEMの形)で他社の製品を売るなど模索をしていた様です。これがセルマーのニューヨークモデルの正体のようです。(この段落はその前の段落との繋がりが悪くてすみません。実は前の段落部分、すなわち、セルマージャパンのカタログから内容を要約した部分は後でむりやりはめ込んだ文章です。)

 その後、私は色んなビンテージサックスのホームページ(ほとんどはアメリカのページ)を見てまわりましたが、自分の入手したサックスはブッシャーのトゥルー・トーン以外の何ものでもない確信を得ました。なんと言ってもブッシャーの特徴である底の3個の突出が見事にあります。それにシリアルも符合します。他のトゥルートーンのカーブドソプラノの写真を見ても全く同じシェープに見えます。

 コーンの資本が入ったセルマーがブッシャーの製品を自社ブランドで売っていたらしいということ、若しくはそのような楽器を販売する計画をもっていたことは実に興味深い事実です。その後、ブッシャーはセルマーに吸収されることになるのですが、1923年当時の両者の立場はまるで逆であったはずですから、なんとも珍妙な思いがいたします。サックスの世界は色んな合従連衡が繰り返されているんですね。

 因みに、ブッシャーはコーンの職人であったガス・ブッシャーが興した会社(1888年に?)ですが、その後1920年代には、コーンの経営者を含むグループが経営の実態を握っていたようです。この会社は1960年代くらいにセルマーに吸収されました。

 トゥルートーンは1905年辺りから作られていたようで、1923年当時にすでに完成度もたかく、かなり人気があったと伝えられております。ビンテージとしての市場の値段はセルマーの半分ではあるものの、音の完成度当時のセルマーのものよりは遥かに高いと言われております。

 で、私のブッシャーメードのセルマーを演奏して見ての感想なのですが、「素晴らしい」の一言です。オークションで出品者の方が「とても甘い音が出ます」とおっしゃっておりましたが、そのとおりなのです。音はとっても気に入ってます。ホルンがカーブしている分、音が直接自分に聞こえるのもいいですね。サックスの技量が「少々」の私にとってはコントロールが難しい部分もありますが、音は非常好きです。

 このホルンは、カーブドネックなのにネック一体型という妙な構造なので、掃除がしにくいのが難点です。パッドもかなりネッタリしているので早晩リペアしなくてならないのもちょっと残念です。

このページは主に以下のページを参考に書きました。

http://www.usd.edu/~mbanks/CONTENT.html

コーンの歴史を詳細かつ簡潔に纏めたページですが、他のメーカーとの絡みの部分も多く大変為になりました。

http://members.xoom.com/_XMCM/saxgallery/jump.htm

ビンテージサックスの写真がずら〜り!!マニア必見のサイトですね。

http://www.saxophone.org/vintage.html

大まかなセルマーの歴史が簡単に書かれています。

あとがきとお願い

 結婚10年の記念にお母ちゃんからアルトサックスを買いあたえられ、四十の手習いで始めた、とんでもなくヘタクソなサックス吹きなのですが、それはさておいてビンテージサックスの世界にハマっております・・・

 サックス自体の歴史は1800年代半ばからと楽器としてはかなり浅いのは確かですが、1920年代には一度大ブレークしたことが伝えられております。状態さえ良ければ当時の楽器がバリバリなるのは、生来の収集癖の有る自分としてはとてもショッキングな出来事でした。何故なら、サックスは発明から時間が少ないので、楽器として未だ未完成だという先入観があったからなのです。古いサックス=ちゃんとならない楽器、という固定観念が出来上がっていました。そんな訳で、ビンテージ・サックスの世界があることなど想像だにしていませんでした。

 このような、いわば「電気が走るような衝撃」を体験したのをきっかけにビンテージ・サックスのホームページを漁るように探しました。ですが、残念ながら、日本語のサイトにはロクな情報がないということに気がつくのに、そう時間はかかりませんでした。何故なんでしょうね・・・日本ではセルマーのマーク6以前はほとんど知られていません・・・確かにマーク6はそれなりに名器ですけど、メジャーになる前のセルマーもなかなか良いですよぉ。それにその他のメーカーのビンテージも捨てたもんじゃありません。

 性懲りもなくNYセルマーのコーン・ステンシルのC-meloを買ったのですが、これがまたとても塩梅がよろしいんです(パンパイプさんにリペアをお願いしました)。

 読んでおくべきビンテージ・サックスに関するホームページをご存じのかたは是非教えて下さい。宜しくお願いします。また、そのような訳で、私はサックスに関しては素人というよりは、それ以下かもしれません。間違っていることが有ったら遠慮なく指摘して下さい。

このホームページは運営者への連絡はdirectorアットマークalto.co.jp

私のもう一つの趣味のホームページもご覧下さい。

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おまけ

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おまけその2

練習用のYanagisawa901アルトの写真です。ビンテージではありませんが、ほぼ毎日お世話になっている楽器も披露しておかないと・・資料的に見る価値はないでしょうから取り敢えずイメージの有るディレクトリーご紹介しておきます。Yanagisawa901のイメージ